SANEDOME jotdown

大体週休一日

約束手形の支払いが迫り、トロイカとの借り換え交渉が行われる→支払い延長へ

 例によってちょっと古いが。

Honohan says 'deal likely' over Anglo promissory notes

 政府は2010年に2つの金融機関を救済するのにかかる費用350億ユーロのうち310億を賄うため、アングロ・アイリッシュ銀行とIrish Nationwide Building Societyに約束手形を渡した。これらは担保としてアイルランド中央銀行に渡ったが、その支払期限が今月末に迫っている。

The Government provided promissory notes - State IOUs which promised to make annual payments over a long period - to Anglo and Irish Nationwide in 2010 to cover €31 billion of the €35 billion bailout costs to the public of the two failed institutions.

Irish Bank Resolution Corporation, which was formerly Anglo and is winding down the two institutions, uses the promissory notes as collateral to borrow emergency loans from the Irish Central Bank in a transaction approved by the ECB.

 アイルランド中央銀行の総裁パトリック・ホノハン(Patrick Honohan)氏はECB、EUコミッションやIMFといったいつもの面々と「テクニカルな議論」の段階にあり、「清算会社のためによりセキュアで、より余計なコストの発生しない方法を模索している」と述べた。

 具体的には、このたび発生する31億ユーロの支払いを2025年に満期になる長期国債、それも発行済みのもので済ますことを考えているらしい。今利用可能な資金のどれより安くつき、トロイカにより進められたローンよりも利子が安いといいことずくめ。National Treasury Management Agencyによれば、ちょうど2025年3月13日が払い戻し予定日の国債があるという。

"This is a large ambition, and the design of a full solution that would achieve the objectives and respect the constraints of all the parties has not yet been finalised," he (引用者註: ホノハン) said.

 なんかもう、ベイルアウトするかしないかの議論をしてた(が、実際にはほぼ既定路線だった)頃にもこういう談話が一杯あった気がする…!! 不渡りになれば、経済通の皆さんが煽りだすところの「事実上のデフォルト」という状態になりまたひと波乱起こる訳で、あれほど皆連鎖デフォルトを避けようと苦心していたんだから取り付く島もないことはない…と、思う…んだけど…

 で、これは遅くとも次の土曜中(こちらでは日曜の朝まで)に決着がつかないといけない話で、記事が出たのは27日(最終更新が20:08なので日本時間ではもう28日)。それを今朝読んだ訳なんだけど、昨日付で既に続報が来ていた。

(つづく)