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大体週休一日

TV3の超能力番組がヤバいというお話

 TV3は1998年に放送開始したアイルランド初の純商業的テレビ局(参考)だが、最近深夜にやっている超能力番組、Psychic readings liveがちょっとした波乱を呼んでいる模様。

TV3 distances itself from Psychic Wayne TV broadcast

 ツイッターの設定がおかしくなったためにいつの間にかトレンドがアイルランドのものに設定されていた人は、最近トレンド上位に関連してそうなフレーズやハッシュタグが入っているのに気付いたんじゃないかと思う。例えばこの記事を書いている今、というタグがトレンド入りしている。

 反応は「Flathanというリーダーがuniqueをeunuch(宦官)みたいに発音する」だとか、ファッションがおかしいだとかいった他愛のないものも含んでいるが、番組に対して辛辣なコメントも多数ある。中には、明確にridiculous中指を立てるcharlatanといった表現を用いたものもある。人気番組のTonight with Vincent Browneの直後に流れたために多くの人が視聴する事態になったこの番組、掲げたテーマのみならず、構成自体が山のような問題を抱えていることが指摘されている。

 Leah Burgessさん(@Spookwoman)のブログエントリがよくまとまっているのでご紹介。

TV3 Psychic frauds | What Next

 ここまで指摘されている問題点は(ファッションとかむせるとかいった面白扱いのネタを除けば)大体以下のようになる。

  1. そもそも出演者の霊視・超能力自体が胡散臭い
  2. その胡散臭いアドバイスがさらに「家が燃えるだろう」「家庭に不和が生じるだろう」といったいたずらに不安を煽るものだったりする
  3. あたかも有料番号に電話したらテレビに出演している超能力者と話せるように表現しているが、事実と異なる表現ではないか。例えば、スタジオに向けて手ぶらで話している間も電話が繋がらず、長い場合には10分以上も待たされるなど
  4. 出演する超能力者の一人、Sue Huddは既に一度どこかのAdvertising Standards Authorityにより(おそらくは超能力があると称することに関する不当広告で)対処された経歴があるようだ
  5. 制作局によれば娯楽のためであるとされる番組で、健康相談に対し医学的な装いのアドバイスを(情報源は超能力であるけれども)行っている
  6. 相談の内容を理解せずに回答したと見られる場面があった
  7. メインの超能力者に繋がらない場合に話せるという超能力者たちの顔写真がロイヤリティフリーの写真素材

 TV3のコメントによればこれはComRegに認可されたインフォマーシャルであり、制作者はESO.TVという独立したサードパーティーであってTV3のコンテンツではないという。ちなみに有料コールの料金は2.44ユーロ/分。

 これを書いている途中、既に番組の放送中止を求めるキャンペーンサイトまで出来ていることに気づいた。

http://stoppsychicreadingslive.info/