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いろいろ: シンガポーとか

Barrett has 'nothing to hide' over purchase of Treasury subsidiaries

 27日夜にRichard Barrett氏が管理するジャージー諸島の法人Oriental Management Services Ltdが226.3万ユーロで獲得したとされるTreasury Holdings Real Estate Pte LtdとTreasury Holdings (Shanghai) Property Management Co Ltdという2つの会社について、火曜KBC Bank IrelandとNAMAにより法廷で言及された件につき、Barrett氏本人から弁解があったとかなかったとか。裁判はTreasury Holdingsの清算の申請についてのもので、月曜時点ではKBCに加わるかどうかについてはneutralだったNAMAも、取引について知って以来は当然の流れとして態度を変えている。清算訴訟は10月9日まで休廷となっている。

 2つの会社は元々Treasuryの完全子会社Treasury Holdings China Ltdのもので、シンガポールで上場しているTreasury China Trust(以下TCT)の中国にある事業資産ポートフォリオを扱う機能を持たされている。獲得は既にシンガポールの証券市場に向けてアナウンスされている。

 獲得自体はいつ起きてもおかしくなかったものの、火曜にTreasuryの清算が始まることの懸念がBarrett氏を動かしたと考えられる。Barrett氏は「CTCへのcatastrophicなドミノ倒しがありえそうだった」「価格は独立した2つの査定のうち高い方を採用している」「将来予想される利益の株価収益率に企業のバランスシート価格を足している」「TCTの国内500人以上の個人投資家に迷惑がかかる」「何も隠し事はない」「section 139 of the Companies Act 1990(清算状態に入った会社の資産が市場に照らし合わせて不公平な価格で売られた場合、取引をなかったことに出来る)があるので大丈夫」「KBCとの清算は先週申請の取り下げで同意できたと思ってた」「KBCが突然喋るのを止めた」「売却提案についてNAMAには過去9ヶ月間礼儀として何度も情報提供してきた」「ミーティングを開き、全ての書類を渡すために水曜夜にBrendan McDonagh(NAMAの最高経営責任者)に手紙を書いた」なとど述べている。

 TCTはForum Partnersとともに資金獲得のため債権を出し、うちまだ4450万ユーロが残っている。契約ではTreasuryの管理状態が変わったらForumは即時の返済を迫ることが可能である旨が明記されていて、実質Treasuryが清算状態に置かれることは不履行を意味している。その際TCTには債権を返済するための金がないため、自身もまた清算が必要な状態に陥る。Treasuryはモルガン・スタンレーを出資パートナーとして引きずり込もうとしていたが、NAMAとKBCはまだ同意に至っていない。

 Barrett氏はTCTの崩壊はTreasuryから支払い能力を奪うとし、また、Treasuryが清算されれば2つの子会社にある100の仕事口も危険にさらされると主張した。

“I hired most of them and and I have a personal connection with them,” he said.

 キリニーで63歳と71歳の夫婦が警察を引き連れたアングロ銀の取立人に家から追い出された際、まもなく夫婦はロンドンに13もアパート物件を持ってるみたいな話が漏れ聞こえてきたみたいな感じを思い出させられる話になってる。投資のための会社という性質を考えると、going concernが仮に可能だったとしても長期的には100人いるという従業員を放りだす流れになるとは思うけど…

(とちゅう)