SANEDOME jotdown

大体週休一日

The Bitter Taste of Tea

vimeo.com

 昨日のエントリで触れたドキュメンタリが製作者のアカウントっぽいのにあった(英語)。

 注意することとして、テーマの1つがフェアトレードの協定やステートメントと現場の状況の乖離であり「フェアトレードの紅茶を選ぶのは簡単だ。すぐ隣にある」なんてことが言われてたりするが、ご想像の通り日本だとまったく状況は異なる。売り場の限られた、しばしばものすごく小規模感のある業者の商品か、さらにしょっぱい場合にはこれら問題を指摘されたメーカーの品にもう一段金を積んで輸入していたりなどする。フェアトレードの欠陥に気付いて距離を置いているというよりは、単純にそうした慈善や支援行為に対する忌避感や問題意識の欠如のなせる業であることは推測に難くなく、まあぶっちゃけスタートラインにすら立っていない。しかしフェアトレード業者じゃないところの様子も推して知るべしではあるので、フェアトレードのフェの字も知らない層なら見る価値がないという訳ではない。

 ないと言えば、BS1でこれを見て以来、紅茶とコーヒー豆を買うときは努めて無農薬か有機栽培を謳うものを買うようにしている(労働条件はごまかせても、たっぷり農薬が残留していたら言い訳はできまい)んだけど、これもまた見つからねえ…それでも最近1銘柄はあるようになってきたなーと思うが、先日行ったサンリブで見つけられなくてギャフンとなったばかりだった。国産品はあったので、それでおそらくあのレベルに劣悪な労働環境も農薬の乱用も避けられるだろう。が、今度は肝心の最貧国に富の循環をというアレが果たされないという重大な問題が生じてくる。

 ちなみに日本国内で農薬散布・調剤作業に必要とされる装備はこんな感じ。

鹿児島県/農作業安全の手引き(安全快適な作業条件設備)

農作業安全ポイント

 トラフィッキングの話もあったような気がしたけど、聞き取れなかったのかもう1つの方だったのか。あと、登場する産地はいずれも英国のティープランテーション体制に起源をもつもので、ほとんどは昔のティーエステートを引き継いで営業しており、労働契約の習慣も割と当時のまんまらしい。さすが世界史の本当にあった怖い話こと英帝だなーと思いました。

Gussie Shanahanさん(当時20歳)の母、ナンシーさん(74歳)亡くなる

 Gussieさんは2000年2月11日、午後10時半にバーを1人で出る姿を防犯カメラに録画されて以降姿を消しており、おそらく殺害されたとみられている。

Mother of missing Gussie Shanahan dies 'utterly heartbroken' without finding out what happened to her son

She said she would look for him on her side, and we promised to keep looking for him on our side.

  夫のロバートさん(72歳)は、2007年に現れた情報提供者との再接触を望んでいる。

郵便局長組合は給付金支払いの電子化に反対している

Postmasters call for Varadkar to halt electronic benefit payments

 週末にIrish Postmaster's Union(IPU)の年次会議があり、そこでの主な議題だったらしい。3割の取引が給付金由来で、半分のトランザクションがさらにビジネス展開をアレとか。2013年度に4270万件の支払いに7300万ユーロが使われる一方、同期間の電子化された支払い3700万件に関してはたったの900万ユーロしかかかっておらず、節税効果は明らかである。しかしAn Postは公共のアレであり、私企業に金を落とすばかりでいいのかという声もある。コミュニティ・バンキングを使おうみたいなアレもある模様。

メイヨーで複数の襲撃、武装即応部隊のメンバーを含むいくつかの警官隊が送られる

Armed gardaí sent to Mayo town after men injured following funeral

 月曜朝にあった葬儀に出席していた男性2人が別々に銃撃され、車に体当たりする車などもあり、6人の男性が逮捕されているとある。

アイルランドの下院議員、3月中にたった2回しか会議がなかったにも関わらず、昨年の同時期より高額な手当てをもらっている

TDs claimed more than €500,000 in expenses during March - despite only sitting twice

 主な原因はレンスターハウスと登録された住居の間の距離に基づいて支払われるTravel and Accommodation Allowanceの性質にある。結果として、8人議員が減ったにも関わらず総額は増えているとのこと。

ユーロビジョンで勝つ方法

Last night's Eurovision interval act hilariously took the piss out of the whole competiton

 ハムスター…

北ダブリンの薬物問題は健康問題、市議語る

“Let’s be honest, the war on drugs has failed - it hasn’t actually done anything”

英国内での児童に対する性的虐待で指名手配されていた神父、コソボで逮捕される

UK priest accused of sex abuse arrested in Kosovo after five-year search

 Andrew Charles Kingston Soper(73くらい?)、St Benedict’s Schoolで勤めている間に5人の生徒を虐待した、ローレンス神父として知られる人物。仮釈放中に国外逃亡していた。

性的虐待によるPTSDを理由に安楽死を選んだ20代女性

 またサン…と思ったら違った…

Euthanasia approved for 20yo with ‘incurable PTSD’ in Holland

GPが薬を出すことを可能にする提案にIPU反発

Doctors have a plan to dispense medicine and pharmacists aren't happy

 一割近い処方箋は何らかの誤りを含んでおり、薬剤師がダブルチェックすることで患者の安全が守られ、対して医師は薬理学や調剤学の適切なトレーニングを受けていないという、まあ妥当な指摘。一方で、対象になるのは限られた数の薬剤のみで、複雑な調剤は今後も薬剤師の手のみにゆだねられ、患者は薬局調剤を選択することもでき、またすでに医師の時間外活動に関するものとして実施されており、地方部では108のGPがやっているというNational Association of General Practitioners(NAGP)の説明もある。

Transdev、アイルランドでバス路線に入札予定

Transdev planning to bid for bus routes set to be tendered this year

 どのルートの入札するかについては未公表だそう。そしてストがややこしくなる。

ホテル狙撃事件の陰で: 苦境に立たされるダブリンのホームレスたち

The aftermath of a shooting: Regency Hotel's homeless residents left in limbo

 2月の事件の舞台となったリージェンシーホテルは、自治体から手当てを受けて運営されるホームレス向け仮住居として最大規模の場所でもあったそうな。異常に厳しいルール、衛生面の懸念や避難・調理設備の欠如などといった問題もあるが、狙撃事件もまた数多くの利用者を去らせるきっかけになったらしい。

エジプト: リビア問題がイタリア人研究者殺人事件に落とす影

Realpolitik hinders hunt for killer of Italian researcher in Egypt | World news | The Guardian

 エジプトの国家エージェントが関わるとうわさされるGiulio Regeniさん殺人事件。イタリアをはじめとした西欧諸国は国連に支持されたファイズ・サラージ政権をなんとか安定させようとしているが、エジプトの権力中枢はトブルクに拠点を置くKhalifa Haftarを公然と支持している。

(とちゅう)