SANEDOME jotdown

大体週休一日

ドブ以下を争う熱い戦い

インディペンデント紙(愛)日曜版の紙面トップがゼノフォビックな世論調査だったので激怒する人々

 Twitterのトレンドより。突然sindoって出てきたのでなんぞと思ったらs(unday)indoだった。

  gutterというのは溝のことで、転じてどん底・最底辺を指すこともある。

  ここでのgasはおそらくお笑い草の意。このジェリー・アダムズがシン・フェインの党首をやめるかどうかの憶測に関するコメントだけを、やはりインディ紙に批判的なトーンでツイートしてるユーザも何人か目に付いた(前後の発言は確認していない)。ちなみにインディ紙のweb版トップページでは、こちらのほうがもう扱いは小さくなってるものの上のほうにあり、世論投票はまあおそらくいつもそうであるだろう通りに下の方にある(10日23時現在)。

  hahaha(ちなみに最近のweb版インディの個別記事には、上の方に1916関連の出版物か何かの広告バナーがずっとある)

Ezra Nawiらが土地購入希望者になりすまし、イスラエル人にパレスチナの土地を売る者を処刑しようとしている(とされる隠し撮り映像)

 イスラエルのテレビ局Channel 2のUvdaというテレビ番組で流されたらしい。David Norrisの元カレということでインディが食いついていた(上の件でいらついたのでタイトルしか見てない)。その件でベツェレム(映像に映っているとされた団体はTa’ayushで別物)がFacebook上に「自分の土地をイスラエル在住パレスチナ人の自称ディーラーによって奪われようとしている住民が、それをイスラエルではなくパレスチナの当局に通報するのはあちら側からの仕打ちを思えばきわめて自然な行為であるし、大した証拠もなしに『拷問、処刑を補助した』とするのは不当(そもそも自称ディーラーは生きてるし、ここ10年以上西岸パレスチナ当局による処刑は起きておらず、イスラエル市民を裁く権限もない)」という意のコメントを出している。

‫B'Tselem בצלם - Yesterday, Israeli investigative TV... | Facebook‬

 というのが日本時間で1/8ごろの流れ。この24時間以内には…

イスラエルの「反『反イスラエル』」NGO、Ad Kanメンバーがビデオ制作・提供元だったことが判明

How respectable journalists are joining attacks on Israel’s Left | +972 Magazine

 そしてここでようやくビデオのNawi出演部分の詳細が判明。

Nawi, one of the more prominent activists doing this type of work, was being secretly recorded when he got a strange call from a stranger, a Palestinian, offering him to sell him land adjacent to Israeli settlements in the South Hebron Hills, and who suggests that Nawi help him find Jewish buyers. Such sales, by the way, are often times made by people who claim to own the land, claims that Israeli courts have on numerous occasions found to be fraudulent.

So what did he do? That is, aside from talking trash about how people like the land broker should be executed? What did actually do? He called his Palestinian friends from the area, informed them of the call he got, and together they decided to turn the supposed land broker over to the legally entrusted authorities who deal with such matters. They tried to set a meeting with the man, but he then disappeared and stopped making any contact with them. Naturally, he was not arrested, nor was he tortured, let alone executed.

 Nawi自身はこの電話をパレスチナ人住民と彼の関係を悪化させようとする罠だと思ったらしいが、まあそれはそれとして。このUvda(ヘブライ語で真実の意)という番組、Googleニュースでこの件に関しての検索結果を英語で見て「あれ、もしかして極右しか見ない胡散臭いマイナー番組なのかな、記事書き始めて損したかも…」と思ってたのに22年もやってる、そこそこ評判いい長寿番組なんじゃないですかーやだー…

 そして関連記事がこれだ…(これから読む)

Hasbara group wants you to infiltrate human rights NGOs | +972 Magazine

WATCH: Incitement against the Israeli Left just got a lot scarier | +972 Magazine

 Ad Kanの疑わしい関与を暴いたのはハアレツらしいが、先に読んだこの記事(インディの記事のタイトルで探して出た関連記事に上の+972とこれしか懐疑論っぽいのがなかった。そして7時間前の記事なのに左派たたきに乗っかってるインディ…)に名前は出てこない。

A Flagship of Israeli Journalism Joins the Ranks of False Propaganda - Opinion - Haaretz - Israeli News Source Haaretz.com

追記: ことの背景としてのパレスチナ当局が西岸の住民にとってどんな感じかについては、どちらに書いてあるのか忘れた(ハアレツ、右クリックして単語検索しようするとdmmの男性向けゲーム全画面ポップアップで出てきたのであまり再訪したくない…)が「パレスチナの土地をイスラエル人に売ると死刑(ただし上記のとおり、現政権になってから10年以上誰も西岸の不法占拠に関してこの件で処刑されていない)」「死刑囚の大半は反体制派として逮捕された者」「イスラエルパレスチナの『共同オペレーション』として警察が協同する動きがある」みたいな話が出ている。